利き手と姿勢のバランスの関係性

姿勢のバランス

みなさんこんにちは。人生のバランスの情報を発信しております、バラウンサーです。本日は利き手が姿勢に影響を及ぼす関係性についてまとめてみました。多くの方が右利きだと思いますが、実は利き手が右なのか左なのかによって姿勢のバランスに影響を及ぼす場合があるんです。

利き手とは?

利き手(ききて)とは、人間左右のうち、器用さや運動能力が優れており、より多く使う方の手のこと。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

9割の方が右利きといわれており、この記事を読んでいる方も、右利きの方が多いと思います。しかしながら左利きが良いとか、右利きの方が優れているとかではなく、利き手が姿勢に影響を及ぼす可能性があるということを知識として知っていることで、カラダのバランスを考えるきっかけになっていただければ幸いです。

利き手が姿勢に及ぼす影響

右利きの方を例にあげて説明します。

右利きの方は、左よりも右手の運動機能が優れている方です。日常生活において、食事の時には箸などの巧緻動作をしたり、字を書いたり、歯ブラシを使用したり、料理を作るときに菜箸を操作したり、パソコンを使用する時にマウスを操作したり、絵をかいたり、ボールを投げたり、はさみを使ったりなど日々の生活で右手を中心に使用する方は右利きとなります。

左よりも右の手を優位に使う為、長い期間で考えると左右のバランスに影響を及ぼす可能性があるんです。

具体的な姿勢への影響については、まず右利きの方は右手を左手よりも優位に使用します。これは左手は大体右手と協力して活動をしますが、右手だけは単体で活動する場合が多いです。

右手を優位に使用するということは、右の大胸筋が左の大胸筋よりも優位に働いている場合が多く、大胸筋の左右差が体幹の左右差につながる場合があります。

右利き ⇒ 右大胸筋活動優位 ⇒ 体幹左回旋 ⇒ 脊柱起立筋左優位

右利きの方は左の脊柱起立筋の筋肉の活動が優位となりやすいです。そしてその上半身の左右バランスの崩れを骨盤の回旋で補正している場合が多いです。

右利き ⇒ 体幹左回旋 ⇒ 骨盤右回旋 ⇒見かけ上まっすぐに補正 ⇒ カラダの捻れ

左利きの方の姿勢に及ぼす影響について

左利きの方は、右利きの方と反対の姿勢の崩れになりやすいです。

左利き ⇒ 左大胸筋活動優位 ⇒ 体幹右回旋 ⇒ 脊柱起立筋右優位

左利きの方は右の脊柱起立筋の筋肉の活動が優位となりやすいです。そしてその上半身の左右バランスの崩れを骨盤の回旋で補正している場合が多いです。

左利き ⇒ 体幹右回旋 ⇒ 骨盤左回旋 ⇒見かけ上まっすぐに補正 ⇒ カラダの捻れ

左利きの方は右利きの方と一般的には反対の姿勢対応となります。昔は左利きを無理やり矯正しようとした経緯もあり、その強制によってカラダのバランスも大きく崩れてしまった人も多かったです。

利き手矯正は基本的にはお勧めしません。その結果、姿勢のバランスに影響を及ぼす可能性が高いからです。

それよりも利き手にあわせたカラダの調整を実施することをお勧めします。

利き手に合わせた姿勢調整方法

右利きの人と左利きの人では姿勢の調整方法が異なります。右利きの人は右手を左手より優位に使用することに生じるカラダのバランスの崩れを適宜調整する必要があるし、左利きの人は左手を優位に使用することに生じるカラダのバランスの崩れを調整する必要があります。

右利き ⇒ 右大胸筋活動・左脊柱起立筋・右下腿三頭筋 の活動が優位

右利きの人は大胸筋や脊柱起立筋や下腿三頭筋の筋肉のバランスに左右差が生じてしまいます。そのためこれらの筋肉のバランスを適宜調整する必要があります。

左利き ⇒ 左大胸筋活動・右脊柱起立筋・左下腿三頭筋 の活動が優位

左利きの人は右利きの人の反対の筋肉バランスとなります。そのため反対の調整方法が求められます。

右利きの人の筋肉調整方法

よく使う筋肉のストレッチが重要となります。

  1. 右大胸筋のストレッチ
  2. 左脊柱起立筋のストレッチ
  3. 右下腿三頭筋のストレッチ

そして適宜左右の大胸筋と脊柱起立筋と下腿三頭筋の左右バランスを確認して姿勢のバランスを確認することが重要です。

それぞれのストレッチ方法を説明します。

ストレッチとは?

そもそもストレッチとは何なのか?ストレッチとは筋肉を伸ばすことです。筋肉は活動すると短くなります。その筋肉を反対に伸ばすことがストレッチとなります。

ストレッチを的確にするためには、筋肉が活動するとどう短くなるのかを理解することが大事です。

その反対に筋肉を引っ張ればストレッチも効果的に実施できます。まずはその筋肉が作用するとどういう活動が生じるのかをある程度理解すると便利です。

大胸筋の作用とストレッチ

作用:屈曲・内転・内旋 ⇒ 腕を前に持ってくる動きになります。

ストレッチ:伸展・外転・外旋 ⇒ 腕を後ろに持ってくる動きになります。

右利きの人は右大胸筋のストレッチ ⇒ 後ろに伸ばした腕を左側にひっぱるといいです。

左利きの人は左大胸筋のストレッチ ⇒ 後ろに伸ばした腕を右側にひっぱるといいです。

脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋・棘筋)の作用とストレッチ

作用:背骨の伸展・同側への側屈・同側への回旋

ストレッチ:背骨の屈曲・反対方向への回旋・反対方向への側屈

右利きの人は左脊柱起立筋のストレッチ ⇒ 右にカラダを傾けるとストレッチできます。

左利きの人は右脊柱起立筋のストレッチ ⇒ 左にカラダを傾けるとストレッチできます。

以下の記事で左右の脊柱起立筋のバランスの確認方法と調整方法についてまとめております。

下腿三頭筋の作用とストレッチ

作用:足関節の底屈(つま先立ちをする動き)

ストレッチ:足関節を背屈(アキレス腱を伸ばす様な動き)

右利きの人は、右下腿三頭筋のストレッチ ⇒ 右のアキレス腱を伸ばす

左利きの人は、左下腿三頭筋のストレッチ ⇒ 左のアキレス腱を伸ばす

以下の記事で下腿三頭筋と左右バランスの評価方法についてまとめております。

利き手の他に姿勢のバランスに影響を及ぼすものについて

今までは利き手がカラダに及ぼす影響についてまとめてきました。

利き手以外の要素もカラダに影響を及ぼします。

最も影響を及ぼすのは生活環境と運動環境です。

毎日実施する作業は間違いなくカラダのバランスに影響を及ぼします。これは利き手以上に影響を及ぼす可能性があります。その生活環境と運動環境が利き手よりも姿勢のバランスに影響を及ぼす可能性もあります。

以下の記事で生活環境がカラダのバランスに及ぼす影響についてまとめております。

以下の記事で運動がカラダのバランス及ぼす影響についてまとめております。

最後に

本日は利き手が姿勢やカラダのバランスに及ぼす影響についてまとめてみました。左右の手で優位に使う手があることで、カラダのバランスにも影響を及ぼす可能性があることを知っていただければ幸いです。是非とも、自分のカラダのバランスを確認してみて、姿勢を調整してバランスのよい人生を歩んでいただければ幸いです。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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