皆さんこんにちは。本日はスポーツがカラダのバランスに与える影響について説明します。この記事を読んでいただければ、スポーツを安全に効果的に実施するためのヒントが理解できると思います。是非とも最後まで読んでみてください。
スポーツがカラダに及ぼす効果
- 有酸素運動による心肺機能の向上 ⇒ 疲れにくいカラダになる
- 基礎代謝向上 ⇒ 太りにくいカラダになる
- 骨密度の増加 ⇒ 骨が丈夫なカラダになる
- 免疫機能の向上 ⇒ 病気になりにくいカラダになる
- チームワーク力を養う ⇒ 協調性があるカラダになる
- 精神機能への影響 ⇒ ストレスがないカラダになる
スポーツは運動を伴いますので、上記のような効果がカラダに及ぼすことになります。多くの皆さんが、健康のために何かしらのスポーツを実施しているのではないでしょうか?
スポーツは健康のためにも大事ですけど、スポーツのデメリットもあるんです。
スポーツが与えるデメリット
- スポーツの種類によって起きやすいケガ
- 姿勢のバランスの崩れ
- 筋肉のバランスの崩れ
- 関節のバランスの崩れ
スポーツは良い面だけではなくデメリットも当然あります。そして、そのデメリットを考えることはカラダのバランスを良い状態にするために非常に重要となります。上記1~4について説明します。
1.スポーツの種類によって生じるケガ
スポーツによってケガが発生する場合があります。
スポーツの種類によって起きやすいケガがあります。
コンタクトスポーツ:脳震盪・骨折・靭帯損傷・関節炎・歯の障害・擦り傷や裂傷など
コンタクトスポーツとは?
自分と相手が接触する可能性があるスポーツです。
ラグビー・アメフト・柔道・レスリング・ボクシング・相撲・カンフー・テコンドー・剣道・バスケ・野球・サッカー など
コンタクトスポーツの方がケガのリスクは高くなってしまいます。
コンタクトしないスポーツは?
コンタクトスポーツの反対に自分と相手が接触する可能性が低いスポーツです。
卓球・バレー・テニス・バドミントン・水泳・陸上競技全般 など
スポーツをする時はケガの予防が重要となります。
ケガの予防の為に実施すること
- スポーツの特性をしっかり知識として事前に把握する
- スポーツに必要な運動機能を事前に準備する
- スポーツ前の身体コンディションを整える
- スポーツ後の身体コンディションを整える
スポーツの特性をしっかり知識として事前に把握する
自分が行うスポーツはどんなスポーツなのかを行う前に知識として理解しておくことで、ケガを予防できます。
・そのスポーツはどのような動きを伴うものなのか?
・どんなケガが起きるリスクがあるのか?
・そのスポーツを行うことでカラダに及ぼす影響:メリットとデメリットの両者
事前にそのスポーツの知識を理解することで、スポーツの向上も認めますのでおすすめです。
スポーツに必要な運動機能を準備する
そのスポーツをする前にそのスポーツに必要な運動機能を準備していくことでケガを圧倒的に予防できます。そしてスポーツの向上も可能となります。
持久力が求められるスポーツなら ⇒ 心肺機能の向上を事前に実施しておく
瞬発力が求められるスポーツなら ⇒ 運動神経の向上を事前に進めておく
協調性が求められるスポーツなら ⇒ 協調力の向上を事前に実施しておく
子どもさんを親御さんが幼少期よりスポーツを実施させたりして体力向上や協調性や柔軟性の向上を図ろうとしますが、事前に運動機能を準備しておくことをお勧めします。
スポーツ前の身体コンディションを整える
スポーツ前にカラダの状態を整えてからそのスポーツに取り組むことが重要です。スポーツの前の準備体操をすることで、ベストなコンディションでスポーツに取り組むことができますし、スポーツ中のケガを予防できます。
具体的なスポーツ前の準備体操としては?
・ そのスポーツで中心に使う筋肉を刺激する ⇒ 筋肉に対するストレッチ
・ 全身の血流状態を改善する ⇒ 運動前の心肺機能の促通
・ そのスポーツでの自分のボディイメージを考える ⇒ 脳とカラダの融合
スポーツ後の身体コンディショニングを整える
一般的なスポーツ後の整理運動になります。スポーツでストレスが加わった身体機能へのケアと思っていただければOKです。
・スポーツで使用した筋肉へのケア ⇒ 硬くなった筋肉への優しいストレッチ
・スポーツで使用した関節へのケア ⇒ アイシングや関節固定
・スポーツで使用した脳へのケア ⇒ スポーツの戦略の整理整頓
・スポーツで使用した協調性へのケア ⇒ チームとしての戦略の整理整頓
・スポーツで使用したエネルギーへのケア ⇒ プロテインなど
2.姿勢のバランスの崩れ
1のスポーツによって生じるケガのリスクの次にスポーツが与えるデメリットは姿勢の崩れです。
1のケガが生じた場合には、後遺症などで直接的に姿勢が崩れることもあります。
しかし、それ以上にスポーツは姿勢のバランスに影響を及ぼしてしまいます。
なぜなのか?
それは、スポーツはある特定の動きをする場合が多いからです。
そして左右非対称性の動きをするスポーツがとても多く姿勢のバランスに影響を及ぼす可能性が高いからです。
球技でボールをコントロールするスポーツ
野球やハンドボールなどボールをコントロールするスポーツは、片手でボールを投げる動作が多くなります。そして、ボールを投げるのは利き手がほとんどです。ボールを投げる動作は体幹の回旋動作を伴うため、脊柱起立筋の左右バランスに影響を及ぼし、結果として背骨のバランスに影響を及ぼします。
以前プロゴルファーの背骨のバランスを評価した時に驚きましたが、背骨の腰椎が30度以上正常な位置から捻れていたことを確認しました。しかしその方は、まったく腰痛や腰の違和感がないと話していました。全体の姿勢のバランスを確認させていただき、胸椎の回旋制限があったので、それが腰椎の捻れに繋がっているようでした。ドライバーパフォーマンスの向上の希望があったので胸椎の回旋制限の改善を図り、パフォーマンスの改善が得られることができ、プロとしての活動もつながったので安心しましたが、あれだけ腰椎が捻れていても全く腰痛がないということもあるのだと驚愕した経験でした。
以下の記事で姿勢のバランスの崩れについてまとめております。
球技以外のスポーツ
球技以外の多くのスポーツでも特徴的な動作が多く姿勢のバランスに影響を及ぼす可能性があります。
剣道の場合
剣道にはいろいろな構えがあります。そして足の位置は基本的には右足が前で後ろ足が左足で左足は踵がういた状態となります。
剣道のこの一般的な構えですが、どうしても左と右の足のバランスが異なってしまいます。基本的には左の下腿三頭筋の活動が右よりも優位になりやすいんです。つまり左のふくらはぎに負担が加わります。
そして剣道をされている方の姿勢を何十人も見させていただいて確認したんですが、多くの方が左の下腿三頭筋が優位となる姿勢バランスになっております。
つまり体幹右回旋で骨盤左回旋パターンに姿勢が捻れている場合が多いです。
スポーツの特性があるのでそれを理解することでカラダのメンテナンスもスポーツによって当然異なります。是非とも、スポーツをしている方は、そのスポーツが姿勢に及ぼす影響を考えてみてください。
以下の記事で下腿三頭筋の筋肉の評価についてまとめております。
3.筋肉のバランスの崩れ
2の姿勢のバランスの崩れでも説明したようにスポーツは特定の動きをするため筋肉のバランスにも影響を及ぼします。
スポーツによって特定の動作をするということは特定の筋肉にストレスが加わります。
サッカー:右でキックする方は右の大腿四頭筋が左より優位になる
野球:右で投げる人は右の三角筋や大胸筋が左より優位になる
バスケ:右手でドリブルする人は右の上腕三頭筋が左寄り優位になる
スポーツによって使用する筋肉が異なるため、その筋肉の左右バランスが崩れる場合が多いです。
そしてその結果、筋肉のバランスが崩れてしまい姿勢や関節のバランスにも影響を及ぼす結果となる場合も多くケガに繋がる可能性もあります。
是非とも自分が行うスポーツで使用する筋肉については一度考えてみてください。
4.関節のバランスの崩れ
スポーツによるデメリットの最後は関節のバランスの崩れです。
姿勢のバランスや筋肉のバランスの左右バランスが崩れるということは、関節のバランスにも影響を及ぼします。
スポーツで特定の関節を酷使することになります。特定の動作は特定の関節にストレスが加わります。
関節にストレスが加わるということは、その関節に炎症症状が出現する可能性が高いです。つまり熱をもちます。 そのため関節に対してアイシングをスポーツ後にしている場面は多いです。
スポーツによってその関節にストレスが加わるのかを知っておくことは非常に需要です。その関節をしっておくことで予防が可能だからです。
是非とも、スポーツの特性として関節に加わるストレスを知って、楽しく長くスポーツをして健康寿命を伸ばしてください。
最後に
本日はスポーツがカラダに及ぼす影響についてまとめてみました。スポーツは健康のためにもストレス改善や健康寿命の延長のためにも非常に有益です。しかしながら、スポーツがカラダに及ぼす影響を理解することで、よりカラダに良い状態でスポーツを継続することが可能となります。是非ともスポーツの特性を一度知識として探求してみてください。そしてそのスポーツが特にどの筋肉や関節に影響を及ぼす可能性があるのか?、そしてそのスポーツを継続することで姿勢のバランスにどのような影響を及ぼす可能性があるのか?、これらを理解してスポーツをすることでケガの予防にもつながるはずです。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
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