身体重心とは? (center of gravity :COG)

バランス

 姿勢のバランスを考える上でとても重要な身体重心についてまとめてみました。地球に生活する上で重力が及ぼす影響はとても大きく、身体重心はカラダのバランスを良い状態に保つためにもとても重要な考えなので、是非とも最後まで読んでみてください。

身体重心とは?

カラダの中心のことです。人間のカラダを1点で支えるポイントを身体重心といいます。

41330によるPixabayからの画像

人間のカラダの中心のことを身体重心といいます。

立った姿勢でいうと骨盤が身体重心になります。

骨盤がカラダの中心なので骨盤がずれてしまっている人はカラダの中心がずれてしまっているということになります。

実は結構多くの人で、骨盤の位置が前後左右でずれている人が多いです。

下の図の人は骨盤が左側にずれているということになります。

これは姿勢のバランスが悪いということです。

左右の脚に加わる重力の影響が異なってしまいますし、骨盤の上の体幹の前後左右のバランスも崩れてしまい肩こりや腰痛の原因となる危険性があります。

骨盤の歪みについては以下の記事でもまとめておりますのでよろしくお願いします。

それではなぜ身体重心が大事なのかについて次にまとめております。

なぜ身体重心が大事なの?

地球で生活しているからなんです。地球で生活している人、すべてに身体重心が重要になってきます。

地球上にいるすべての物に平等に加わる力として重力があります。

地球の中心に向かって鉛直下向き方向に加わる力が重力です。

地球で生活する上で重力から逃れることは不可能です。

その重力が身体重心と関係があります。

カラダのそれぞれの部位にも重力が加わっています。

そのカラダに加わっている重力の合計が体重ということになります。

その重力が加わるカラダの中心のことを身体重心といいます。英語ではcenter of gravity といい略してCOG(シーオージー)とよく医療系の間では言っております。

地球の重力の下で毎日生活している人間にとって、身体重心と重力の関係性はカラダのバランスに影響を与えております。

それは、地球の重力から姿勢を保つために筋肉を使っているからなんです。

重力から姿勢を保ってくれている筋肉のことを抗重力筋といいます。

抗重力筋が働かないと人は地球上で立つことが困難となってしまいます。

寝たきりの人の原因も抗重力筋の働きが低下することが要因の一つとされております。

抗重力筋とは?

重力に抗して姿勢を保持するために働いている筋肉を抗重力筋といいます。

背中側とお腹側にいろいろな筋肉が姿勢を保持するために働いております。下の図のように多くの筋肉が関与しております。

この抗重力筋の筋肉バランスが身体重心が崩れてしまうと一緒に崩れてしまう可能性が高いんです。

重力が加わる方の筋肉が優位となってしまい、反対の筋肉が弱くなってしまう可能性があります。

次に身体重心と抗重力筋の関係性についてまとめております。

身体重心と抗重力筋の関係性:バランスが良い状態

身体重心の左右バランスがずれていない ⇒  抗重力筋の左右のバランスが良い

身体重心の前後のバランスがずれていない ⇒ 抗重力筋の前後のバランスも良い

身体重心の前後左右のバランスがずれていない場合には抗重力筋の前後左右のバランスも良い状態を保つことが可能となります。

そのためある筋肉だけに負担が加わったりする心配がない為、筋肉のバランスを良い状態に保つことが可能となります。

身体重心と抗重力筋の関係性:バランスが悪い状態

身体重心の左右バランスがずれている ⇒ 抗重力筋の左右バランスの崩れが起きやすい

身体重心の前後バランスがずれている ⇒ 抗重力筋の前後バランスの崩れが起きやすい

身体重心の前後左右バランスがずれてしまうと、重力の加わり方もずれてしまうため結果としてその重力を支えるための抗重力筋の前後左右バランスも崩れやすくなってしまいます。

この崩れは全身の姿勢や筋肉のバランスの歪みに繋がる危険性があります。

姿勢のバランスの崩れについては以下の記事でもまとめております。

身体重心のずれが筋肉のバランスに及ぼす影響

身体重心がどうずれると抗重力筋の筋肉バランスがどのように崩れやすいかは関係性があります。

身体重心が左にずれると? ⇒ 重力が左に加わりやすい ⇒ 左の抗重力筋が優位となる

身体重心が右にずれると? ⇒ 重力が右に加わりやすい ⇒ 右の抗重力筋が優位となる

身体重心が前にずれると? ⇒ 重力が前側に加わりやすい ⇒ 背中の抗重力筋が優位となる

身体重心が後ろにずれると? ⇒ 重力が後側に加わりやすい ⇒ 腹側の抗重力筋が優位となる

優位となる側の筋肉は負担が加わってしまいます。そのため筋肉痛や関節への負担も大きくなってしまいます。反対側の抗重力筋は反対に重力が加わりにくい為、筋肉が低下しやすくなってしまいます。

身体重心が左にずれると? ⇒ 左の抗重力筋が疲労する ⇒ 右の抗重力筋が弱くなる

身体重心が右にずれると? ⇒ 右の抗重力筋が疲労する ⇒ 左の抗重力筋が弱くなる

身体重心が前にずれると? ⇒ 背中の抗重力筋が疲労する ⇒ 腹側の抗重力筋が弱くなる

身体重心が後ろにずれると? ⇒ 腹側の抗重力筋が疲労する ⇒ 背中の抗重力筋が弱くなる

身体重心の確認方法

立った姿勢で身体重心は骨盤にあります。

そのため骨盤がどっちにあるかを確認すれば身体重心が大体わかります。

身体重心が分かれば抗重力筋のバランスもある程度確認できます。

下の写真の方は骨盤が左にあるか右にあるか分かりますか?

両脚に対して骨盤が左側にやや位置しているため、身体重心は左ということになります。

そのため左脚の抗重力筋の活動が優位となっている可能性が高いです。

反対に右脚の抗重力筋の活動は低い可能性が高いということになります。

活動が優位となっている側の筋肉にストレスが生じやすいため、筋肉疲労や筋肉痛は左側が優位に発生する危険性が高いということになります。

自分の身体重心の確認方法

スマホで立位姿勢を自撮りして確認できます。

もちろんご家族や友達に撮影してもらってもOK。

両脚に対して骨盤が左右どっち側に位置しているかを確認してみてください。

反対に筋肉から骨盤の位置を推察する方法もあります。

まず座った状態で大腿四頭筋やハムストリングスや下腿三頭筋の筋肉を左右触ってみます。

この時に左右の筋肉に差がある場合があります。

筋肉が厚くなっている、もしくは筋肉が硬い感じがするなどの差があるなら、その筋肉側に骨盤が位置している可能性が高いです。

座った状態は脚の抗重力筋はそれほど使わないでも姿勢は保持可能ですが、座位で筋肉に左右差が生じている人は立った姿勢でも左右差が生じている可能性が高いです。

是非とも自分の身体重心と抗重力筋のバランスを確認してみてください。

どうしても身体重心が分からない場合には?

PexelsによるPixabayからの画像

立った姿勢の写真を貼付ファイルにて私のアドレスに送っていただけましたら身体重心が左右どっちにずれているかどうかを確認してご連絡さしあげます。

ちなみに顔出しNGの方は後ろ写真でも大丈夫です。

もし興味がある方はメールしてみてください。

balaunser@gmail.com までメールいただければ身体重心を確認させていただきます。

しかし自分で確認できるようになると今後の自分のカラダのバランスを確認できて便利なので最終的には自分でも確認できるように練習してみてください。

最期に

 今回は地球で生活するために重要な身体重心と抗重力筋の関係性についてまとめてみました。是非とも自分の身体重心を一度確認して抗重力筋の左右バランスが崩れていないか確認してみてください。もし左右の抗重力筋の差があったなら負担が加わっている側の筋肉をよくストレッチをして、低下している側の筋肉の筋トレを実施して左右バランスの崩れを防いでみてください。その方法についてもこのブログで説明しておりますので、今後ともよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました