猫背予防と脊柱起立筋のバランス

バランス

 皆さんこんにちは。カラダのバランス情報を発信しておりますバラウンサーです。本日は猫背予防と脊柱起立筋のバランスについて説明させていただきます。人間にとって背骨はカラダの真ん中にある非常に大事な骨で、ここのバランスが崩れてしまうことで全身にも影響を及ぼす可能性が高い場所となっております。猫背となってしまうことでどんな悪影響が起こるのかを知ることで、その姿勢を予防する意識も高まると思います。是非とも最後まで読んでみてください。良い姿勢を目指してバランスの良い人生を!!

猫背とは?

正常な良い姿勢から、胸椎が後弯して、骨盤が後傾して頭部が肩より前方に位置している状態の姿勢を猫背といいます。猫のように丸まっている背中の人ですね。

猫背になると上半身重心が後方に位置するためにカラダの重心も後方に移動してしまい、後方へ転倒する危険性もあるため、無意識的に膝を曲げて下半身重心を前方に位置させて、姿勢のバランスを保とうとする反応が起きやすくなります。

その姿勢が長く続くことで、カラダに悪影響が出現する可能性が高くなります。以下の記事で上半身重心と下半身重心の前後バランスが崩れるとはどういうことなのかをまとめております。

猫背がカラダに及ぼす影響について

猫背なることで背骨だけでなく全身に悪影響が生じる可能性があります。

  1. 肩こり
  2. 基礎代謝能力の低下
  3. 内臓機能の低下
  4. 腰痛
  5. 膝痛
  6. 歩く速さの低下
  7. 眼精疲労
  8. 転倒
  9. 呼吸機能の低下

上記以外にも見た目にも若々しさが失われてしまうため、猫背を予防することが重要となります。

1.肩こり

猫背の人によく起きる症状です。頭が肩より前に位置する猫背は頭を支えるために、後頸部の筋肉に負担が加わりやすいため、後頸部にある筋肉が良い姿勢の人よりも緊張して硬くなりやすいです。

特に硬くなりやすい筋肉は僧帽筋上部線維や肩甲挙筋などが一般的です。首の後ろから肩にかけて違和感が出現する方は一度姿勢のバランスを見直してみてはいかがでしょう。

その結果、筋肉が硬くなると毛細血管の血流が低下してしまい結果として肩こりが出現します。

肩こりを治すためには猫背を治さないといけないんですね。姿勢を調整しない限り、また肩こりが出現する可能性があります。

2.基礎代謝の低下

基礎代謝とはカラダを維持するための最低限必要なエネルギーのことで、基礎代謝が高いと太りにくいといわれております。そして基礎代謝の一番のエネルギー消費は筋肉なんです。

出典:糸川嘉則ほか 編 栄養学総論 改定第3版 南江堂, 141-164, 2006.

猫背になってしまうと背中にあります脊柱起立筋というとても長く大きな筋肉の活動が低下してしまいます。そのため、基礎代謝が低下していまい結果としてして太りやすいカラダになってしまいます。

痩せたい人やなかなか痩せられない人はもしかして猫背になっているかもしれません。ぜひ一度姿勢のバランスを見直してみてはいかがでしょうか?

そして良い姿勢を目指して、基礎代謝を高めてみてはいかがでしょうか?

3.内臓機能の低下

猫背になってしまうと、背中が丸くなってしまい、カラダの前にある内臓に影響を及ぼす可能性があります。後ろ側が伸びて前側にある内臓が潰されてしまうから、内臓機能低下に繋がります。特に、消化機能に影響を及ぼす可能性があるため便秘になりやすくなってしまう可能性があります。

もし便秘に悩んでいる方で猫背の方は、猫背を改善することで内臓機能にもいい影響を与える可能性があります。ぜひとも、自分の姿勢を一度見直してみてください。

4.腰痛

猫背になって胸椎の後弯がひどくなると、その下にある腰椎が変わりに前弯を増強させてカラダを保持しようとする反応があります。

その腰椎が過度に前弯することで腰椎の所にある脊柱起立筋にストレスが加わってしまい、血流が悪くなり腰痛が出現する可能性があります。

腰痛の改善には胸椎の後弯を改善することで、結果として猫背の改善に繋がり、腰痛の改善につながる場合があります。

腰痛がある方は、一度姿勢のバランスを見直してみてはいかがでしょうか。

5.膝痛

猫背の人は、膝痛が出現する人が結構おります。実はこれも猫背が原因となっている場合が多いんです。

猫背と膝痛の関係については、上半身重心と下半身重心の関係性について考えると分かりやすいです。

猫背 ⇒ 上半身重心 後方へ ⇒ 後ろに倒れないように ⇒ 膝を曲げて対応 ⇒ 下半身重心 前方へ ⇒ 立った姿勢を保つための抗重力筋である大腿四頭筋の活動増大 ⇒ 膝痛

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猫背で膝を曲げた状態だと膝を伸ばすための大腿四頭筋の活動が良い姿勢の人よりいっぱい必要になってしまいます。

立っているだけで大腿四頭筋の活動が良い姿勢の人より多くなるんです。

筋肉の活動がその姿勢を保つためにより必要になるということは、その筋肉がある関節にもストレスが加わってしまうんです。

猫背で脊柱起立筋の活動が弱くなっている分、膝の大腿四頭筋により負担が加わっていると考えてOKです。

是非とも抗重力筋のバランスを整えて猫背を改善してください。猫背の改善は筋肉のバランスにもいい影響を与えてくれます。

6.歩く速さが低下する

猫背の人は歩く速さが遅くなってしまいます。下の写真をみてください。みんな猫背ではないですよね。

人間が歩くということは結局、カラダの重心を前に移動するということです。重心を前に進める動作が歩くということです。

猫背は上半身重心が後ろになってしまいます。そのため前に重心を進めるのには向いておりません。

皆さんも、もし自分が周りの人よりも歩く速度が遅いなら猫背になっている可能性があります。

そして猫背を改善することで無理なく自然と早く歩くことができます。

7.眼精疲労

猫背の人は良い姿勢の人より眼が疲れやすいです。

これも姿勢が影響を及ぼしております。猫背になると肩よりも頭部が前に位置しております。

そのため頭を保持するために、良い姿勢の人よりも後頸部の筋肉の活動が高まってしまいます。

後頸部の筋肉として僧帽筋の筋肉の血流が低下してしまうと、結果として眼精疲労が出現しやすいんです。

皆様もこのようなことはないでしょうか? ⇒ 猫背で長時間デスクワークをすると目が疲れる。

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このような姿勢でデスクワークを長時間すると結果として後頸部の筋肉の緊張が高まってしまいます。

その結果、眼精疲労が出現してしまいます。

是非とも、デスクワークのお仕事で目が疲れやすいという人がおりましたら、猫背になっている可能性がありますので一度自分のデスクワーク姿勢を見直してみてください。

あとはデスクワークの椅子がとても大事です。猫背になりやすい椅子がありますので、自分の背骨のバランスにあった椅子を選ぶようにお願いします。環境が姿勢に影響を与える可能性があります。その影響については以下の記事でまとめております。

8.転倒

 猫背の人はバランスを崩して転びやすいです。良い姿勢の人より転ぶ可能性が増えてしまいます。その結果、骨折やケガなどが起こり人生のバランスを崩す結果となってしまう人もおります。

なぜ転びやすいのかというと、重心が真ん中にないからです。猫背の人は重心が真ん中より後ろに移動してしまいます。

重心が後ろになるということは足の踵側に重心が移動してしまいます。重心が真ん中より後ろに移動するということは、前より後ろは重心の移動スペースが狭くなってしまいます。移動スペースが少ないということは、それ以上重心が後ろにいってしまうとその姿勢を保てないということです。つまり転びます。

良い姿勢の方が重心が真ん中なので、前後左右のバランスが整っているので転びにくいです。是非とも、転びやすい人がいたら猫背の可能性もありますので、確認してみてください。

9.呼吸機能の低下

猫背になると呼吸機能が低下してしまいます。肺活量の低下も起きるし体力も低下してしまいます。結果としてすぐに疲れやすくなってしまいます。

なぜかというと胸椎の後弯がおこると肋骨の動きも制限されてしまいます。その結果、肋骨の動きが低下すると肺の動きも低下して呼吸機能の低下も起きてしまいます。また、肺を動かす横隔膜の動きも低下してしまいます。

是非とも体力が低下している人がおりましたら、猫背の可能性があるので自分の姿勢を確認してみてください。

それでは猫背の予防のための脊柱起立筋の筋肉調整方法を実践して良い姿勢を目指しましょう。

脊柱起立筋の筋肉調整方法:筋トレ

脊柱起立筋の筋活動をたかめるためにはプランクがおすすめです。

大事なのは姿勢が横から見て一直線になっていることが重要となります。そして左右の高さも床と平衡になっていて捻じれていないことが大事です。

ブリッジもお勧めです。子どもの時は簡単にできたのに大人にってやってみるとなかなかできない人が多いのがブリッジです。無理なくお願いします。

倒立もお勧めです。ちょっと難しい人は壁を使った三点倒立からはじめてみてはいかがでしょうか。

そして脊柱起立筋の左右バランスが崩れている人もいるので、その方は一度下記の記事で脊柱起立筋の左右バランスを確認してみてください。

最後に

本日は猫背がどのような影響を及ぼすのかについてまとめてみました。猫背の方は実際結構身近に多くいて、いろいろな症状が出現している方もおります。是非とも、自分や大切な人が猫背ではないかを一度確認してみてはいかがでしょうか。もし猫背だったとしたら、猫背を調整してみてバランスの良い姿勢を手に入れてみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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