筋肉と筋肉の関係性(相反筋について)

姿勢のバランス

皆さんこんにちは。カラダのバランスに関する情報を発信しております、バラウンサーです。本日は筋肉のバランスについてまとめてみました。筋肉は他の筋肉といろいろな密接な関係があり、日々生活する中で筋肉のバランスが崩れてしまう危険性もあるんです。筋肉はカラダのバランスを良い状態でいるために必須なので是非とも筋肉のバランスについて理解してバランスの良い人生を歩んでください。

筋肉と筋肉の関係とは?

ある筋肉は別のある筋肉に影響を与える可能性があります。筋肉と筋肉には関係性があるんです。

筋肉の関係性 ⇒ 相反する筋肉同士は一方が硬くなると、反対の筋肉は柔らかくなる傾向がある。

例えば、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋と膝を曲げる筋肉のハムストリングスという筋肉があります。

大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉です。大腿四頭筋の反対の動きをする筋肉はハムストリングスという筋肉です。この筋肉同士は相反の関係性にあります。

ハムストリングスは膝を曲げる筋肉です。つまりハムストリングスと大腿四頭筋は相反筋という関係性になっております。

膝を伸ばす:大腿四頭筋が硬くなる(収縮) ⇒ 膝を曲げる:ハムストリングスが柔らかくなる(弛緩)

膝を曲げる:ハムストリングスが硬くなる(収縮) ⇒ 膝を伸ばす:大腿四頭筋が柔らかくなる(弛緩)

相反筋は一方を鍛えすぎてしまうと、反対の筋肉の弱化が起きる可能性があります。

健康な人は、あまり自覚は少ないかもしれません。しかし高齢者やケガや病気などで後遺症になっている方はこの相反筋の筋肉の関係性が崩れている場合が結構あります。

相反筋の関係性

  1. 曲げる筋肉 ⇔ 伸ばす筋肉
  2. 内側に捻じる筋肉 ⇔ 外側に捻じる筋肉
  3. 内側に閉じる筋肉 ⇔ 外側に開く筋肉
  4. 左に捻じる筋肉 ⇔ 右に捻じる筋肉

上記の筋肉は相反関係にあり一方が硬くなると一方が柔らかくなるという関係性があります。つまり筋肉のバランスが崩れてしまうことになります。

曲げる筋肉 ⇔ 伸ばす筋肉

先ほど例に挙げた、膝の曲げ伸ばしをするハムストリングスと大腿四頭筋の関係性です。その他の関節にも曲げる筋肉と反対に伸ばす筋肉がそれぞれ存在します。全て相反筋の関係性となっております。(今回は分かりやすくするため補助筋などは割愛しております。)

【膝関節】 曲げる:ハムストリングス ⇔ 伸ばす:大腿四頭筋

【股関節 】  曲げる:腸腰筋 ⇔ 伸ばす 大殿筋

【足関節 】  曲げる(背屈):前脛骨筋 ⇔ 伸ばす(底屈):下腿三頭筋

【肩関節 】  曲げる(屈曲):三角筋前部・大胸筋 ⇔ 伸ばす(伸展):三角筋後部・広背筋

【肘関節 】  曲げる:上腕二頭筋 ⇔ 伸ばす:上腕三頭筋

【手関節 】  曲げる(掌屈):手根屈筋 ⇔ 伸ばす(背屈):手根伸筋

【手指関節 】  曲げる:指屈筋 ⇔ 伸ばす:指伸筋

例えば股関節の曲げる筋肉である腸腰筋と伸ばす筋肉の大殿筋がありますが、それぞれ相反の関係性があるため一方が硬くなった状態のままだと反対の筋肉が硬くなりにくい筋肉となってしまうリスクがあります。

内側に捻じる筋肉 ⇔ 外側に捻じる筋肉

筋肉によっては関節を捻じる動きを伴う筋肉があります。一般的には回旋筋と呼ばれており、内側に捻じる筋肉を内旋筋、外側に捻じる筋肉を外旋筋と呼んでおります。つまり内側と外側で相反関係にあるということです。

回旋筋も関節ごとに存在しております。

【肩関節】 内旋:大胸筋 ⇔ 外旋:棘下筋

【前腕】 回内:円回内筋 ⇔ 回外:回外筋

【股関節】 内旋:小殿筋 ⇔ 外旋:大殿筋

【膝関節】 内旋:半腱・半膜様筋 ⇔ 外旋:大腿二頭筋

【足関節】 内反:前脛骨筋 ⇔ 外反:長・短腓骨筋

内側に閉じる筋肉 ⇔ 外側に開く筋肉

筋肉によっては関節を内側に閉じる運動と外側に開く運動をする筋肉もあります。内側に閉じる動きを内転といい、外側に開く動きを外転と一般的にいいます。つまり内転運動と外転運動は相反関係にあるということになります。

【肩関節】 内転:大胸筋 ⇔ 外転:棘上筋

【手指】 内転:掌側骨間筋 ⇔ 外転:背側骨間筋

【股関節】 内転:内転筋群 ⇔ 外転:中殿筋

左に捻じる筋肉 ⇔ 右に捻じる筋肉

体幹の筋肉は左に捻じる筋肉と右に捻じる筋肉が存在しております。それぞれ相反関係にあります。

【体幹】 左回旋:左内腹斜筋・右外腹斜筋 ⇔ 右回旋:右内腹斜筋・左外腹斜筋

【頸部】 左回旋:右胸鎖乳突筋  ⇔ 右回旋:左胸鎖乳突筋

相反筋の筋肉バランスの崩れ

例えば、立っている姿勢でいつも、体幹がちょっとだけ左回旋している人がいるとします。

体幹左回旋は左内腹斜筋と右外腹斜筋が短縮して相反筋である右内腹斜筋と左内腹斜筋が伸張されてしまいます。

そのため長年その姿勢が癖になってしまっている人は、内腹斜筋と外腹斜筋の左右の筋肉の長さが異なってしまうことになるんです。

そして、それが影響して腰部の違和感が出現してきたりします。

この姿勢の歪みを修正しようとするとなかなか難しいことも多いんです。

なので、姿勢のバランスが崩れている人は相反筋の筋肉バランスの崩れがある可能性が高いので注意しましょう。

姿勢のバランスについては以下の記事でまとめております。

またこの体幹左回旋が長期間継続すると骨のバランスの崩れに繋がる危険性もあります。骨のバランスについては以下の記事でまとめております。

骨のバランスが崩れてしまうと、内臓機能にも影響を及ぼす危険性もあります。骨のバランスと内臓機能の関係については以下の記事でまとめております。

なので、ある筋肉が硬くなったままになっていたり、筋肉が柔らかすぎたりしたら、相反筋が影響している可能性もあるので、筋肉は相反筋のセットで考えるとカラダのバランスがいい状態を保ちやすいです。

最期に

今回は筋肉のバランスで相反筋についてまとめてみました。相反筋は影響しあっているので、筋肉のバランスをよい状態に保つためには重要な考えとなっております。今後もカラダのバランスについて色々な情報を発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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